ラセンウジバエ。
このハエはとても厄介なやつで、あたりかまわず産卵するものだから、穀物やら家畜やら腐り落ちてしまい尋常ではない被害を齎した。
でも、今は聞かないでしょう。実はなんと、もう根絶されている。
この方法というのが面白い。10億匹の不妊のハエを全世界に解き放つことで、ハエの子供を産ませないという選択を取ったのだ。
一見机上論にしか見えないこの手段は、「1生1度しか交尾しない」というハエの性質も相まって莫大な効果を発揮し、文字通り"世界を救う"行動となった。
薬物にも似たようなものがある。あるというか、もはや日常的に使われるレベルで存在している。
競争的阻害薬といって、酵素の活性部位に結合する阻害剤のことを指す。(懐かしい人もいるかも。)
つまり、婚活会場にサクラを放ちまくって、結婚する見込みの確実にないカップルを多量に作り上げてしまうようなものだ。ダミーのお宝を掴ませて家に帰らせれば、本当のお宝は見つけられないでしょう。
ラセンウジバエ解決法ってSFがある。この話を人間に適用した、みたいなあらすじ。面白かった。
なにかに使えるかも。オチもヒキもなしで、ティプトリーへの憧憬だけ表して、終わり。