・西尾維新「難民探偵」読了。久しぶりに物語を読むのもあって、読みやすさ重視で選んだ。420ページ。2時間少しで読み切れた。
・主人公である就職浪人・証子の心情描写がとても良かった。生真面目な人間が就職浪人に至るまでの生々しさ。なによりくどい。くどさでリアリティを表現する手法は参考になる。
・そんな証子の身柄を預かることとなった作家・京樹。こっちはこっちで作者自身の叫びを感じた。成功した作家はコスパが良すぎる。ズルしてるような気分になる、っていうのはさすがに説得力があった。
・西尾維新の生涯について詳しくはないけど、彼は20歳でデビューしたはず。生きづらいのかなあ。証子さんの方に近い私にはなんとも…むしろ、京樹や陽義へのフラストレーションの方が共感できた。
・推理物だけど、トリックも犯人もまあそれしかないやろなぁって感じ。というか、証子の心理描写をはじめ、風呂敷を広げすぎているせいで文字通り尺がなかった。あと20ページしかないのにこっからどうやってカタつけるんだ…って言ったらそりゃね。
・とはいえ、読みやすかった。し、言葉遊びが心地よかった。キャラの魅力もあって物語には引き込まれた。読んでよかった。